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先行8自治体の実測データで分かる移行コストの実態と削減策
出典: デジタル庁 R6検証事業・中核市市長会「ガバメントクラウド移行に関するアンケート調査」(令和7年1月)
コスト増加の主な費用項目
AWS寡占97%で価格競争が働きにくい。EC2・RDS・S3等の合計。Reserved Instance活用で削減余地あり。
庁内LAN→東京/大阪リージョン集約に伴うWAN回線増強費。移行後も発生し続ける固定費。
標準仕様に合わせたシステム改修・データ移行・テスト費用。自治体固有の業務フローで膨らみやすい。
クラウド運用の専門人材不足により外部委託コストが増加。移行期間中はオンプレとの二重運用も発生。
※ 比率は中核市市長会調査・デジタル庁R6検証事業・総務省地方財政調査をもとにした推計。自治体規模・ベンダーにより大きく異なる。
| ▲ 増加 | 中核市最悪事例 中核市最悪事例 5.7倍増 出典: 2025 | +470%増加 |
| ▲ 増加 | 福島市(住民情報システム運用経費) 福島市の事例。標準仕様要件が平均1.2倍・一部業務で3倍増となり運用コストが従来比3.7倍増。2025年度以降見込み。 出典: 2025 | +270%増加 |
| ▲ 増加 | 中核市平均 中核市平均 2.3倍増(中核市市長会調査 2025/1) 出典: 2025 | +130%増加 |
| ▲ 増加 | 中核市59市平均(住民情報システム運用経費) 中核市市長会調査。移行前330百万円→移行後684百万円(2.07倍)。97%の中核市でコスト増。政府目標30%削減と真逆の結果。 出典: 2025 | +107%増加 |
| ▲ 増加 | 東京都特別区 東京都特別区平均 1.6倍増 出典: 2025 | +60%増加 |
| ✓ 削減 | 個別自治体 岩手県盛岡市 8%削減(好事例) 出典: 2024 | 8%削減 |
クラウド基盤別 コスト傾向まとめ
コスト比 +1.3〜3.0倍
シェア最大。価格競争が働きにくく割高になりやすい。富士通/NEC/日立が主力。
コスト比 +1.0〜1.5倍
円建て課金・データ転送10TB/月無料。RKKCS採用。札幌市32業務(2025年4月)。
コスト比 試算中
2026年に政府認定取得済み。競合圧力による価格抑制効果に期待。
+8.0%
8団体・金額加重平均
49.80億→53.77億(+3.97億)
推奨構成適用の好条件団体
なぜ数字がこんなに違うのか?
計測対象
R6検証
好条件8団体
中核市調査
59市の実態
コスト範囲
R6検証
ランニングのみ
中核市調査
移行費込み
比較基準
R6検証
現行継続との比較
中核市調査
移行前実費との比較
※ +8%はデジ庁R6検証(好条件8団体・推奨構成適用後)、2.3倍は中核市市長会調査(62市・対策なし)で条件が異なります。
出典: デジタル庁「令和6年度ガバメントクラウド早期移行団体検証事業 報告書」(令和8年3月27日公開)/ 中核市市長会調査(令和7年1月)
複数自治体でクラウドを共同利用する際、費用をどう按分するかが課題。R6検証事業(20社参画)で4手法が検証された。
TKC(人口7:業務量3)、内田洋行
出典: 令和6年度 共同利用方式の推進及びマルチベンダーにおけるシステム間連携の検証事業 報告書 p.9
出典: デジタル庁「令和6年度 共同利用方式検証事業 成果報告書」2026年3月27日
サーバーレス化
Lambda/Fargate等のサーバーレスサービスにより、EC2比でコスト優位性を確認。特にバッチ処理で効果大
IaC構築効率化
Terraform/CloudFormation等でインフラをコード管理。構築工数を大幅削減し、環境複製も容易に
マネージドサービス活用
RDS/Aurora等のマネージドDBにより運用負荷とコストを最適化。パッチ適用・バックアップの自動化
FinOpsダッシュボード
コスト可視化ダッシュボードで日次モニタリング。予算超過の早期検知と最適化サイクルの確立
公式資料
個別の事例データは コスト変化実績 ↑
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※ コスト比率は移行前=1.0基準。判明分のみ集計。全国町村会は2025年4月25日付で「移行前比数倍の増加見込み」として国に財政支援の拡充を要望しています。
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